自動車保険(任意保険)のセカンドカー割引(複数新規所有割引)は既に1台の自動車を保有していて一定の条件をみたす場合は、2台目の自動車の割引を6等級スタートではなく7等級スタートできる制度です。
割引率は19%で約2割保険料が安くなります。
同一名義や所有者で2台ではなく家族で合計して2台でも適用されるので最初から割引が適用された状態からスタートでき保険料が安くなります。
また1台目の保険会社が他社で保険会社が違ってもセカンドカー割引は受けられます。
セカンドカー割引は1台目の保険会社と2台目(新規で加入セカンドカー割引を適用させようとしている車)の保険会社が違っても適用できます。
セカンドカー割引とは
セカンドカー割引は保険に新規加入する時に最初から割引が適用される「7等級からスタートできる制度」です。
たった1等級と思うかもしれませんが、6等級と7等級は割引率に大きな差があり、割引率は19%で約2割保険料が安くなります。
年齢条件 | 6等級(S) | 7等級(S) | 6等級と7等級の差 |
---|---|---|---|
年齢問わず補償 | +28% | +11% | -17% 安くなる |
21歳以上補償 | +3% | -11% | -14% 安くなる |
26歳以上補償 | -9% | -40% | -31% 安くなる |
ただし2台目であれば無条件でセカンドカー割引が適用されるわけではないので条件をみたしているか事前に確認する必要があります。
このセカンドカー割引は1台目が親の車であっても、1台目と2台目の保険会社が違っていても、代理店型自動車保険でもダイレクト型自動車保険(通販型)でも適用されます。
- 通常6等級(S)スタートが7等級(S)からスタートできる
- 1台目と2台目の保険会社が異なっていても割引が適用される
- 他の割引とも一部併用可(インターネット割引きなど)
セカンドカー割引を適用させると約1万円以上保険料が安くなる
実際に自動車保険3社対してセカンドカー割引あり、セカンドカー割引なしでそれぞれ完全無料で利用できる自動車保険一括サービスを使って見積もりをしてみました。
保険会社 | 割引前 | 割引適用後 | 差額 |
---|---|---|---|
イーデザイン損保 | 46,350円 | 34,590円 | -11,760円 |
ソニー損保 | 47,000円 | 34,800円 | -12,200円 |
三井ダイレクト | 48,140円 | 35,500円 | -12,640円 |
セカンドカー割引が受けられる適用できる条件
- 1台目の車の等級が11等級以上(5年以上無事故)であること
- 2台目の車が今回初めて自動車保険を契約すること
- 1台目と2台目の被保険者が本人か配偶者、同居の親族(家族)であること
- 1台目と2台目の車の所有者が本人か配偶者、同居の親族(家族)であること
- 1台目・2台目とも用途・車種が次の8種類であること
- (1) 自家用普通乗用車
- (2) 自家用小型乗用車
- (3) 自家用軽四輪乗用車
- (4) 自家用軽四輪貨物車
- (5) 自家用小型貨物車
- (6) 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)
- (7) 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)
- (8) 特種用途自動車(キャンピング車)
- 個人契約であること
- 過去13カ月以内に前契約(解約や満了済の契約)がないこと
1台目が父や母の家族の車でもセカンドカー割引が適用
セカンドカー割引は1台目の自動車の記名被保険者や車の所有者が同居している家族である母や父、兄弟であれば適用されます。
そのため1台目が父親、2台目が奥さんや子供といった場合も適用されます。
セカンドカー割引可能 | セカンドカー割引不可 |
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本人, 配偶者, 同居親族 | 別居の親族, 別居未婚の子 |
1台目の保険会社が他社であってもセカンドカー割引が適用
セカンドカー割引は1台目の自動車保険の保険会社とセカンドカー割引を適用させたい2台目の保険会社が異なっていても適用されます。
ただし、保険会社が違うと新しく加入する自動車がセカンドカー割引の対象なのかを保険会社が判断できないため、
代理店で加入する場合はそのセカンドカー割引を適用したい旨を伝え、
インターネットからも申込であれば完全無料で利用できる自動車保険の一括見積もりサービスでセカンドカー割引にチェックをいれて見積もりをすることで適用されます。
セカンドカー割引は他の割引と併用ができる
セカンドカー割引は下記の割引制度と併用できます。
そのためダイレクト型保険でセカンドカー割引を適用させるだけで4割程度最初から保険料が割引された状態からスタートできます。
- インターネット割引(ダイレクト型保険)
- 新車割引
- エコカー割引
バイク保険でもセカンドカー割引は適用できる
バイク保険でもセカンドカー割引を採用している保険会社があり損保ジャパン日本興亜はバイクでもセカンドカー割引が適用できます。
この場合の条件は、1台目がバイクであることと1台目と2台目も同じバイク(二輪自動車)であること。となっています。1台目がバイクで2台目もバイクであればセカンドカー割引は適用されます。
1台目が四輪自動車で2台目がバイク(二輪自動車)であった場合はセカンドカー割引は適用されません。
今は無料で使える自動車保険の一括見積もりサービスがあるので見積もりの際にセカンドカー割引にチェックを入れれば割引された見積もりが保険会社各社から出てきます。
>>自動車保険(任意保険)の無料一括見積りの手順と方法の完全まとめ
別居の未婚の子にはセカンドカー割引は適用されない
自動車保険の業務をしているとよく問い合わせであるのがセカンドカー割引を使いたいけど別居の未婚の子は適用されるのか?という質問です。
結論を先に書くと、別居の未婚の子にはセカンドカー割引は適用されません。
セカンドカー割引を未婚の子に適用したい場合は同居している必要があります。
セカンドカー割引可能 | セカンドカー割引不可 |
---|---|
本人, 配偶者, 同居親族 | 別居の親族, 別居未婚の子 |
別居の親族はセカンドカー割引の1台目の保険として利用できなので注意してください。
セカンドカー割引を適用させるのに必要な書類
セカンドカー割引を適用する場合は下記の書類があれば適用させることができます。
これは1台目の保険会社と2台目(新規で加入セカンドカー割引を適用させようとしている車やバイク)の保険会社が違っても適用できます。
- 2台目の車の車検証(車検証が手元になければ見積書や成約書でも可)
- 1台目の車の保険証券(11等級以上であるもの)
セカンドカー割引で加入するときに外しておく特約
2台目の自動車の保険を加入する場合は下記の特典が1台目の自動車保険についていれば重複するので外しておきましょう。
これらの特典は1契約加入されていればすべての保険に適用されます。
- 人身傷害保険特約
- 弁護士費用特約
- 日常事故解決費用特約
- ファミリーバイク特約
保険料は無料一括見積もりを使うとさらに安くなる
セカンドカー割引はすべての保険会社が対応しています。
保険会社は複数あり同じ保険の条件や補償内容であっても保険料は大きく異なります。
そのため自動車保険に新しく加入する場合や今契約中の自動車保険を安くしたい、高いと思っている場合は、
無料で使える自動車保険の一括見積もりサービスを利用することで高い保険料を払うということを回避でき、最安で無駄なく自動車保険に加入することができます。
自動車保険をかけたい新しい自動車の車検証と免許証があれば20分ほどで見積もり結果が算出されて返ってくるので算出された複数の自動車保険会社の保険料を比較して納得いく保険会社で契約することで大幅に保険料を節約できます。