自動車保険(任意保険)の保険契約期間は1年が基本ですが、多くの保険会社では3年、5年、7年の複数年契約の長期契約が可能な保険会社があります。
自動車保険(任意保険)の複数年契約の長期契約のメリットは、もし事故を起こして等級ダウンをした時も長期契約が終了する契約更新年のタイミングまで等級ダウンをせずに1年ごとに1等級ずつアップするので契約期間中の保険料が安くなることです。
等級ダウン事故を起こさなければ複数年契約割引が適用される以外メリットはありません。
デメリットは複数年契約(長期契約)期間中にゴールド免許になったり、年齢条件を変更できる状態でも複数年契約分の保険料は確定済みなので、契約期間中に保険料を下げることような条件に変更ができないことです。
自動車保険(任意保険)の複数年契約の長期契約の違約金や解約金は発生しません。
複数年契約(長期契約)に対応している保険会社
複数年契約(長期契約)は基本的にほとんどの保険会社が対応しています。
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- 損保ジャパン
- チューリッヒ
- 朝日火災海上保険
- あいおいニッセイ同和損保
自動車保険の複数年契約(長期契約)の保険料と割引率
自動車保険の複数年契約は、複数年契約中に1等級ダウン事故や3等級ダウン事故を起こしたときに保険料が安くなります。通常、1等級ダウンや3等級ダウン事故の等級とそれに伴う保険料の増加が範囲されるのは自動車保険の更新年度です。
1年目(事故) | 2年目 | 3年目 | 4年目 | |
---|---|---|---|---|
1年契約の場合 | 13等級 | 10等級 | 11等級 | 12等級 |
3年契約の場合 | 13等級 | 14等級 | 15等級 | 12等級 |
(↑3年等の長期契約は2年目、3年目は等級ダウンしないので、その2年間の保険料が安い)
そのため1年契約の場合は、更新年度である翌年に1等級または3等級ダウンをして保険料が上がります。
3年や5年などの複数年契約(長期契約)をしている場合は、更新年度が4年目または6年目になるため、それまでは等級ダウンしないため等級ダウンによる保険料の増加(等級による保険料の割引率の減少)が起きません。結果、保険の更新年度までは保険料が上がらなことになります。
上の等級別の保険の割引率になりますが、3等級ダウンの場合は、まず等級が無事故等級から事故あり等級になりさらに等級が3等級(1等級ダウン事故の場合は1等級ダウン)するため保険料が20等級の場合は63%割引から38%割引となり、大幅に保険料が高くなります。
また、元の等級に戻るまで3年かかり、その間無事故であれば1年ごとにダウンした等級から1等級ずつアップするので保険料は複数年契約(長期契約)よりも毎年高くなります。
自動車保険の複数年契約(長期契約)のメリット
自動車保険(任意保険)の複数年契約(長期契約)のメリットは下記になります。
- 3年間等級ダウン(保険料アップ)が据え置かれるので保険用が安くなる
- 保険料の長期年度分の一括払いで割引が受けられる
- 1年ほどの保険の更新手続をする手間がなくなる
自動車保険の複数年契約(長期契約)のデメリット
自動車保険(任意保険)の複数年契約(長期契約)のデメリットは下記になります。
- 保険契約期間中に保険料を安くする条件の変更できない
保険の契約中に保険料を安くする条件とは、たとえば保険の契約期間中に免許の色がゴールド免許に変わった時でも保険の契約期間終了や契約更新のタイミングでないとゴールド免許割引を適用できません。
これは1年契約の場合も同じで、1年契約の場合は保険契約後1年経過した保険の更新タイミングでないとゴールド免許割引などの保険料を安くする条件をつけられません。
自動車保険の複数年契約(長期契約)の解約時の違約金
複数年契約(長期契約)は解約や1年契約への変更や解約が可能
自動車保険(任意保険)の契約年数は基本が1年ですが、1年契約にするのか複数年契約(長期契約)にするのかは契約時に選択できます。
また、複数年契約(長期契約)は契約後に途中に1年契約に変更することが可能です。その際の違約金や解約金は発生しません。
他の保険会社へ等級を引き継いで乗り換えができる
等級を引き継いで1年契約に変更することが可能ですし、無料の一括見積りなどで各保険会社の保険料を比較して見つけた保険料の安い他の保険会社に乗り換えることも可能です。
自動車保険の保険会社を他社に乗り換えることを検討している時は、同じ条件や同じ補償内容であっても保険会社によって保険料が変わるので、無料の一括見積りを使って各保険会社の保険料を一括見積りでチェックしてから乗り換えると高い保険料を払ってしまうというリスクを排除できます。