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更新日時 2008-11-09 12:00:05

「かんらん岩」で二酸化炭素を大量に吸収、オマーンだけで年間40億トンの可能性も-米研究

【ワシントン 11月6日 IANS】地表に露出した「かんらん岩」を利用し、大気中の二酸化炭素を大量に吸収させることができる―米コロンビア大学の研究者らがこのような研究結果を発表した。

 かんらん岩には二酸化炭素に素早く反応し、炭酸塩鉱物として固定化する性質があることが分かっている。コロンビア大学のピーター・ケレメン博士と Juerg Matter博士によると、地表のかんらん岩を掘削し、加圧した二酸化炭素を含む温水を注入すれば、この固定化のプロセスを10万倍以上も速くすることができるという。

 かんらん岩は地球内部のマントルの主成分とされ、通常は地下20キロメートル以下に存在する。しかし中東のオマーンなどではプレートの衝突によりマントルの一部が隆起し、かんらん岩が地表に露出している地域がある。

 コロンビア大学のプレスリリースによると、オマーンの砂漠で調査を続けてきたケレメン博士らは、かんらん岩を掘削し、加圧した二酸化炭素を含む温水を注入すると自然に発熱、その熱によって岩がさらに砕け、二酸化炭素との反応が連鎖的に起こるようになるとみているという。

「この方法なら二酸化炭素を低コストで安全に、そして永続的に吸収することができます」とケレメン博士は説明。またオマーンだけで年間約40億トン(推定)分の二酸化炭素を吸収できるはずだという。地球では現在、主に燃料消費により年間約300億トンの二酸化炭素が大気中に排出されている。

「地表に露出したかんらん岩が中東で発見されたことは、とても幸運なことだと思います」とMatter博士は語る。中東地域は原油や天然ガスの主要生産地。さらにオマーンでは現在、新たなガス火力発電所の建設が進められており、稼働開始と共に大量の二酸化炭素を排出すると見られている。

 今回の研究結果は、「米国科学アカデミー紀要(電子版)」に掲載されている。(c)IANS


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