洞くつのツチボタルは夜に“消灯”する-豪研究
【シドニー 8月19日 IANS】タスマニア島などの洞くつに生息するツチボタルは、夜になると“消灯”する「省エネ派」―ツチボタルは捕食対象をおびきよせるために発光するが、洞くつに生息する種は周囲の明るさとは無関係に、24時間周期の日周リズム(訳注:“生体時計”によってもたらされるリズム)に従って発光を制御しているという。豪クイーンズランド大学の研究で明らかになった。
オーストラリアとニュージーランドの洞くつや熱帯雨林に生息するツチボタル。「ホタル」の名がついているが、実際はカに似たハエの幼虫だ。
研究を主導したデビッド・メリット博士によると、洞くつに生息するツチボタルは熱帯雨林に生息する種と異なり、暗闇の中でも昼夜を感知することができるのだという。「熱帯雨林のツチボタルは日中、光を浴びると発光をやめます。しかし洞くつでは昼夜を通して暗いので、光の量によって発光を制御することはできません」とメリット博士。「洞くつのツチボタルは独自のリズムで、しかも一斉に発光をやめます。一番意外だったのは、洞くつのツチボタルが日中に最も明るく発光することです。熱帯雨林の種とはまったく逆ですね」。
メリット博士は、今回の発見が豪州での昆虫に関連したエコツーリズムの発展、そしてツチボタルの保護につながるはずと期待する。「発光の仕組みが分かれば、エコ観光地の管理者らはツチボタルの生息環境を維持しながら、彼らが最も美しく発光する条件を整えることができると思います」。
ツチボタルの生態や習性を研究しているメリット博士ら。捕食習性をはじめ、季節の変化や人間の活動による影響について調査を進めることで、ツチボタルを地球温暖化の影響から守ることを目指しているという。(c)IANS
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