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更新日時 2008-07-27 16:00:19

傷をなめると治りが早い理由、タンパク質「ヒスタチン」-オランダ

【ロンドン 7月24日 IANS】唾液(だえき)に含まれ、殺菌・抗菌作用があるとされるタンパク質の一種「ヒスタチン」―外傷や熱傷、さらには糖尿病などの疾患を起因とする慢性的なかいようなどに対し、治癒を早める作用があることをオランダの研究者らが突き止めた。

 ヒスタチンは量産可能で、将来、抗生物質クリームのように一般的な薬剤が作られる可能性があるという。研究チームの一員であるMenno Oudhoff氏は、「今回の研究が、糖尿病性かいようなど慢性的な傷に苦しむ人々のために役立つといい」と語る。

 研究チームはまず、ほおの内側の上皮細胞を採取して培養。その後、培養した細胞層に人為的に「傷」をつけ、一つを等張液(訳注:アイソトニック。細胞内液と濃度が等しい溶液のこと)、もう一つをヒトの唾液(だえき)に浸した。16時間後、等張液に浸した「傷」はまだ開いていたものの、唾液(だえき)に浸した「傷」はほぼ完全にふさがっていたという。

 その後、研究チームは唾液(だえき)の成分ごとに「傷」を使った実験を繰り返し、ヒスタチンに傷を治癒する力があることを突き止めたという。

 今回の研究結果は、米国実験生物学協会(FASEB)の学術誌「The FASEB Journal」(電子版)に掲載されている。同誌のGerald Weissman編集長は、「なぜ動物が傷をなめるのか、また皮膚や骨などと比べ、抜歯跡など口腔(こうこう)内の傷が早く治るのはなぜか、これで説明がつきます」と述べている。(c)IANS


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